2014/03/01
学校を卒業して、入社したとたんに顔一面に真赤にホテリ、シコリの中から黄色い汗が出て激しいカユミがおそってくる。おどろいて、相談にみえる若い人が増えてきております。 大人になると自然に治るといわれてきたアトピー性皮膚炎。近頃は逆に、子どもの時に軽かった人が成人になって悪化しているようです。
アトピーとは
奇妙という意味
発症はよくわかっていない
IgEという免疫が異常に高い人が多いので
免疫のバランスのくずれた人がなると考えられる。
[免疫]
体に異物となるものを排除する物質
年代別特徴
乳児期(0~3才)
顔・頭・耳の下・ヒジ、ヒザの裏
[ジクジクタイプ]
食物性(卵・牛乳)・消化器(胃腸)が未成熟なためたん白質を未消化で吸収
幼児・学童期(3~12才)
裏皮膚・呼吸器(鼻・気管支・肺)から・ゴミ・ダニ・花粉
[カサカサタイプ]
成長とともにIgEの抗体がつくられる時期:小休止
思春期・成人(12~50才)
顔・首・唇・口のまわり(外から見える所に症状がひどく現れる)
カサカサ → ジクジク(1ヶ所から汁が出る)
高齢者(50才以降)
消化器官の機能低下(老化による)
老化によるホルモン不足(乾燥型アトピー):老人性掻痒症
成人のアトピー性皮膚炎の原因
・消化器官が未成熟(身長・体重は大人でも内臓は子ども)
・ストレスに弱い体質(過剰に身を防御してIgEを多く出す)
過保護に育てられたのでちょっとした刺激にも敏感に反応する(自律神経の失調)
・自分で分泌する消化液と食べ物が合っていない(体質は日本人、食事は欧米食)
・皮膚の汗腺の働きが弱い(汗は皮下の老廃物を排泄)
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西洋医学の治し方
・抗ヒスタミン剤:カユイ物質(ヒスタミン)の作用を直接ブロックする
・抗アレルギー剤:アレルギーの発症を間接的におさえる
・ステロイド剤:副腎皮質ホルモンを直接補う<副作用あり>
※ステロイド外用の副作用 (大量使用・長期使用による)
1 皮膚萎縮(ツッパッタ感じ)
2 毛細血管拡張
3 酒さ様皮膚(赤ら顔)
4 感染症(ニキビ・トビヒになりやすい)
東洋医学の治し方
・消化器官を強化 → (小建中湯・桂枝人参湯・黄連解毒湯)
・ストレス(自律神経) → (柴胡桂枝湯・柴胡加竜骨牡蛎湯)
・副腎強化(免疫力) → (六味丸・八味丸・四物湯)
・消化分泌促進 → (胆汁エキス・牛黄)
・発汗剤 → (麻黄湯・桂麻各半湯・越婢加朮湯)