2013/11/01
猛暑だった夏も過ぎ季節は冬ですが、まだ秋の名残りが見受けられます。疲れ気味の人や体力のない人は、暑さが体から抜けません。
秋になると、暑邪は肺に入ってしまい→肺熱となります。
肺の熱により、肩こり・口内炎・発熱・大腸(下痢)・咳→風邪・インフルエンザ・肺炎
今年は新型鳥インフルエンザ大流行の兆しがあります。
感染の予防の第一歩は、肺熱(暑邪)を体から追い出すことです。
五行説を参考にして養生をしてください。
五行の配当表 | ||||||||||
五味 | 五色 | 五気 | 時冷 | 五行 | 五臓 | 五腑 | 五体 | 五志 | 五支 | 五官 |
辛 | 白 | 燥 | 秋 | 金 | 肺 | 大腸 | 皮(毛) | 憂 | 息 | 鼻 |
鹹(カン) | 黒 | 寒 | 冬 | 水 | 腎 | 膀胱 | 骨 | 恐 | 髪 | 耳 |
自然方面 | 人体方面 |
[秋は肺が主どる]
辛い味のものを食す:唐辛子・生姜・にんにく・ニッキ
白い色のものを食す:白菜・カブ・にんにく・らっきょう・白豆・白ゴマ
肺の子は大腸:大腸(下痢・便秘に気をつける)
肺の孫は鼻:鼻呼吸をする
鼻の子は皮膚:汗がかける・皮膚のバリアを強化(寒布摩擦)
[冬は腎が主どる]
鹹(岩塩の味)を食す:塩気(漬物)・ウィンナー・ハム
黒い色のものを食す:黒豆・しいたけ・こんぶ・ごぼう・黒ゴマ
腎の子は膀胱:膀胱炎(水分のとり方に注意)
腎の孫は骨:骨(カルシウム・コンドロイチン)
骨の子は髪:黒髪(腎の強い人)・腎気が衰えると薄毛・白髪
肺熱(暑邪)からの風邪(呼吸器疾患)の対策
生活 | ・ 湿度を40%以上 (風邪ウィルスは乾燥すると飛散する) 加湿器・霧吹き・濡れたタオルを干す ・ うがい (水60ml+イソジンうがい薬3ml) |
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食事 |
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漢方薬 | 肺の熱をとる | 葛根黄連黄芩湯 |
荒友薬局 葛根黄連黄芩湯(カッコンオウレンオウゴントウ)(手づくり煎じ薬)
成分および分量 または本質 |
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製造方法 | 以上の切断または破砕した生薬をとり、1包として製する | |||||||||||||||
用法および用量 | 大人は1包につき (1日分) 水400mlをもって煮て200mlに煮つめ、 滓をこして取り去り、食前3回に分服する |
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効能または効果 | 急性胃腸炎・口内炎・舌炎・肩こり・不眠 |
本方は臨床上では、軽い表熱症状があり、裏熱、心下痞して下痢、喘して汗出を目標にする。かかる状態にあるなら、この内の症状が若干不揃いであっても差し支えなく、また下痢、或いは喘、或いは心下痞を主訴とする場合にも使える。(出典の条文によって) 急性胃腸炎・疫痢・胃腸型の流感などに用いるばかりでなく、肩こり・高血圧症・口内炎・舌炎 ・不眠などにも用いる。