2019/11/01
晩秋の候なかなか寒くならないせいか紅葉も遅れています。
秋は陰陽五行説によると呼吸器 (肺 ・ 気管支 ・ 皮膚) が活発になる時です。
今年の夏は短時間に大量の雨が降り各地で水害 ・ 土砂崩れが多発しました。
体の水分も粘膜に多くたまり、鼻 ・ のどにおいては、鼻水や痰がのどの奥にひっかかるような感じの違和感に悩む方が増えています。
この状態を後鼻漏(こうびろう)とよんでいます。
< 後鼻漏(こうびろう)とは >
・ 鼻水が鼻から出ないでのどに流れ落ちる状態。
・ 症状がひどくなると鼻水の量が増えて、粘りが増す。
・ のどに引っかかるように感じる。
・ 鼻水が絶えずのどの方へ流れ落ちペッ!ペッ!と吐き出すか又は、飲み込むようになる。
< 後鼻漏の原因 >
・ 副鼻腔炎 (蓄膿症) ・・・ 炎症から膿がたまり粘膜が腫れる。
・ アレルギー性鼻炎 ・・・ ハウスダスト ・ 花粉により鼻水が出る。
・ 上咽頭炎 ・・・ 鼻とのどの間 (鼻の奥のあたり) に炎症をおこし粘膜からの分泌物が増える。
< 鼻の働きとは >
① 空気を体内に吸い込む
② 鼻毛で大きなゴミの入るのを防ぐ
③ 湿った粘膜で小さなゴミ ・ ウィルスを吸いとる
(鼻毛と粘膜できれいな空気を体内に運ぶ)
後鼻漏の体質は慢性化しやすく、たえず気になっています。
・ のどの奥に何かつっかえている |
・ しょっちゅう痰を出す |
・ 呼吸が浅い |
・ 鼻水がのどの奥に流れる |
症状をチェックして下さい
< 後鼻漏の対策 >
生活 | 身体を温める (免疫力アップ) 保湿 (加湿器) 水分補給 |
食事 | 呼吸器肺の働きをよくする白い色 (白菜 ・ ねぎ ・ 白魚 ・ カブ ・ 大根) 呼吸器肺の働きをよくする辛温剤 (にんにく ・ 生姜 ・ ねぎ ・ ニラ) |
滋養強化剤 | 肺のエネルギーを高める (キヨーレオピンW ・ レオピンファイブネオ ・ レオピンロイヤル) 細胞賦活剤 (ルミンA) 粘膜の引きしめ (電解カルシウム) |
漢方薬 | 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ) 小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、麻黄湯(マオウトウ) |
荒友薬局 葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ) (手づくり煎じ薬)
成分および分量 または本質 |
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製造方法 | 以上の切断又は破砕した生薬をとり、1包として製する | ||||||||||||||||||||||||||||||
効能または効果 | 比較的体力があるものの次の諸症 : 鼻づまり、蓄膿症 (副鼻腔炎)、慢性鼻炎 |
【構成】
民間薬として鼻づまりや蓄膿症によく使われる辛夷と、血行を良くし、特に頭部の鬱血、充血を取り除き、気の巡りを良くし、痛みを止める作用のある川芎を加味したものである。
【目標】
葛根湯証で鼻閉、頭痛、頭部圧迫感が著しいものに本方が適応する。慢性副鼻腔炎で、記憶力思考力減退、臭覚欠如、膿様の鼻汁などに有効である。
【応用】
鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎