2013/11/01
師走に入り、日ごとにあわただしくなってきております。忘年会・クリスマス会・新年会と、会食会が続きます。でも胃腸の調子が今ひとつスッキリせず、お料理を見ただけで胸がいっぱいということはありませんか?
宴会の料理は特に油こいもの(天ぷら・フライ・ステーキ)やたん白質(肉・魚)が多いので、脂肪やたん白質を分解する酵素が不足しがちです。
その上日本人は、民族的にも低脂肪食を祖先より食してきたために、大抵の人は、現代では胆汁不足を引き起こしています。宴会や外食の多い時節柄、胆汁の補給と胆汁分泌の促進剤の服用をおすすめします。
胆汁酸の作用
<胆汁は肝臓で作られ、胆のうに貯められてから十二指腸に注ぎます>
1 | 脂肪の消化促進 | 表面張力低下作用により脂肪を乳化する 脂肪滴の表面積を大にしてリパーゼ(脂肪分解酵素)を作用しやすいようにする |
2 | 脂肪の吸収促進 | 脂肪を水溶性にして吸収しやすくする 腸の繊毛の上をおおい脂肪酸を引きつけて吸収する |
3 | ビタミンの吸収促進 | ビタミンA・D・E・Kなどの脂溶性ビタミンの吸収を促進する |
4 | 鉄・カルシウムの吸収促進 | 鉄やカルシウムの吸収を促進する |
5 | 瀉下作用 | 軽度の下剤として作用する(大便がスムーズに出る) |
6 | 胆汁生成を刺激 | 腸管から吸収され肝臓にかえってから作用を発揮する |
7 | 腸管内の腐敗と発酵の防止 | 脂肪の消化促進とたん白質・糖質の消化も円滑化する (お腹の張り・ゲップ・おならの出過ぎの防止) |
8 | 排泄作用 | 胆汁色素・ホルモン・コレステロール・薬物・毒物・を排泄する(大腸ガンの防止) |
胆汁不足からおこる症状
・フケ(まゆ毛・生え際)
・目の奥が痛い
・背・肩が張る
・おこりっぽい
・ムカムカする
・腹が張る
・ゲップ・おならがよく出る
・髪がべたつく
・頭痛(特に額の奥)
・吐き気