2015/08/01
日本の夏は、暑さと湿気が体にとって大きなストレスとなっています。
暑さは、汗をかくことによって体温を下げます。
漢方の五行説によると暑さは心に属します。
発汗により心に負担がかかり、心不全 ・ 心臓喘息等の持病のある人や、
低血圧 (心臓のポンプの力が弱い) のぼせの人は、特に夏はつらいようです。
又、湿気は、脾 ― 胃 ― 唇口 ― 黄 ― 甘 ―土用の系統にあります。
※ 詳しくは五行の配当表を参照。
夏の土用 (7/20~8/7) に胃腸病 (食欲不振 ・ ムカムカ) ・ 口内炎 ・ ヘルペス等になりやすいのはこのためなのです。
心に影響を受けると | 脾に影響を受けると |
赤ら顔 (ほほ ・ 額) ・ 手 ・ 足 | 黄色ずんだ顔 (顔全体) |
玉のような汗がふき出る | ベタッとした汗 |
血管が赤くうき出る ・ 鼻血 | 唇 ・ 口のまわりの湿疹、ヘルペス |
水をよく飲む
(血液がうすくなる)
(むくみが出る) |
筋肉に水分がたまる
筋肉痛
リューマチ |
胃液がうすまる → 食欲不振 | 胃のエネルギー不足 → 食欲不振 |
夏やせ (食欲不振) になりやすいタイプ
・ 胃下垂 (胃のエネルギー不足)
・ 低血圧 (心のエネルギー不足) ・ 心臓病 ・ 息切れしやすい人
・ 体力低下 ・ 夏風邪を引きやすい人
・ 下痢、便秘の人
・ 皮膚がうすくてきめの細い人 (汗がかけない) ・ 皮膚の呼吸が弱い
クーラー (エアコン) の害
夏の間中、クーラーにあたっていますと、風によって皮膚が呼吸できなくなり、
顔の皮膚がピリピリしたり、筋肉がひきつったりピクピクします。
又、冷気によって下半身 (腰から足) が冷えて血行不良になります。
腰痛 ・ 脚のひきつり ・ しびれ ・ ほてり等がおこります。
夏やせ対策
生活 | 室内の風通しをよくする。汗をかく。シャワーを浴びる。 午睡をとる。ゆっくり ・ ゆったり過ごす。 |
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食 生 活 |
心を養う |
赤い色 (スイカ ・ 小豆 ・ シソ ・ トマト)
苦い味 (ニガウリ) ※ ゆで小豆
※ 小豆がゆ |
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脾胃を養う | 黄色 (カボチャ ・ とうもろこし ・ さつまいも ・ 大豆) 甘い味 (ナツメ ・ 米 ・ 百合 ・ 杏仁 ・ 麦芽飴) |
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水分補給 (ミネラル) |
ミネラル水 (電解カルシウム20cc + 水160cc) 1日3~5回 |
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漢 方 薬 |
脾胃を養う | 小建中湯(ショウケンチュウトウ) ・ 黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)(麦芽飴入り) 桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ) ・ 人参湯(ニンジントウ) |
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胃 腸 薬 |
消化 ・ 吸収を よくする |
ワクナガ胃腸薬G (胆汁エキス入り)
ワクナガ胃腸薬L (熊の胆成分入り) →
脂肪 ・ たん白質 ・ でんぷん等の
消化吸収促進 |
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滋 養 強 壮 |
心を養う | 牛黄(ゴオウ) ・ 蟾酥(センソ) | レオピンファイブネオ ・ 霊黄参(人参 ・ 牛黄(ゴオウ)入り) |
脾胃を養う | 人参 ・ 黄耆 ・ 麦芽飴 | 律鼓心(リッコシン)(人参 ・ 蟾酥(センソ)入り) ・ 桂枝加黄耆湯(ケイシカオウギトウ) |